部品の製作に使用する
「図面」は図面作成者と図面使用者とを結ぶ
意思伝達手段として用いるもので、次の二つの事項が明示されなければ
なりません。
(1) 部品の各部の形状
(2) 部品の縦、横、高さの3方向の大きさ
この2つの事項を図面に描く際に最もよく使われる手法として
「投影法」があります。
投影法とは部品に光線を当てて平面に映る形で部品の形状を表示する画法です。
そのなかで一般に設計製図で用いられるものが
「第一角法」と
「第三角法」による投影です。
第一角法は投影面の前側に部品を置いて投影する方式で、ヨーロッパなどで使用され
第三角法は投影面の後側に部品を置いて投影する方式で、日本、アメリカなどで使用
されています。
第三角法は見えている面をそのまま平面に描くので、間違いの少ない図面を効率よく
描きやすい利点があり、日本ではJIS(日本工業規格)により第三角法を使用することが
規定されています。